
午後7時、富士の影

日々、変わっていく君。
私の洋服をぎゅっと掴むようになった
あやしたら笑うようになった
おなかがいっぱいになったら哺乳瓶を吐き出すようになった
すこしずつ一人で遊べるようになってきて、目が覚めているのに私を呼ばなくなった
君のおかげで変わっていく私。
君の泣き声で、おなかが減ったのか寂しいだけなのか、なんとなく分かるようになった
どうすれば君が笑うのか、たぶん、すこしだけ分かるようになった
だいたいどれくらいミルクを足せばいいのか分かるようになってきた
君が進化する。
ついていこうと私も必死。
進化する君、君はいつも懸命だ。
だから、私は、君から目を離せない。
ほんのすこし目を離したすきに。
君はもう進化している。
そして私の君への愛も、日々、進化していく。
君の進化の速度よりも速く、君の進化の深度よりも深く。
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