2010年2月14日日曜日

HappyValentine♪


クリスマスに食べて美味しかったヴィ○メールのケーキ♪
やっぱり出てました、バレンタイン限定のチョコレートケーキ!
濃厚なチョコレートソース、そして、ホワイトチョコムースとカシスのコラボレーション!!
だから、チョコと酸味って合うんだってば☆

いや~、本当に、美味しかったです。
ミニとはいえホールケーキ。
でも一瞬で消え去りました(笑)
大満足です!!

ん~、今度はどのイベントで限定ケーキでるかなぁ♪
やっぱり、限定ケーキって、当たり前ですけどお店も気合入りますよねっ。
通常のケーキも美味しいんだけど、限定ケーキは同じ価格帯でもなんか気合入っててお得感があります♪

今日もお仕事だったので、ケーキでご褒美♪

2010年2月13日土曜日

牛込神楽坂。

帆立のテリーヌ

キタッラ、平打ち麺?太麺が好きなのでめっちゃ嬉しい♪手打ち麺はモチモチしてて好き~♪

魚介のサフラン仕立て、味がしっかりしていて、私好みです

デザートはしっかりめのチーズケーキ♪デザートが申し訳程度じゃないお店って大好き!

食後のカプチーノには雪だるまが♪
かもめとかハートとかリーフとかは作ってもらったことあるけど、雪だるまは初めてです!!
上手~♪



そんな駅があるなんて、知りもしませんでした(笑)

東京生活10年にして初めてこの駅に降り立ちました。
お目当ては、イタリアンレストラン『カルミネ』。
シェフがカルミネさんとおっしゃる方らしい。
20年以上続くレストラン?トラットリア?らしく、最近「美味しいパスタが食べたい」病にかかっているわたくしとしては大変気になるお店でした。
会議が終わって、残業が終わって、おなかぺこぺこで出かけました、牛込神楽坂♪

お店は、神楽坂の名の通り、坂道の途中にありました。
大きなマンションが立ち並ぶ駅前、ポツン、ポツンと神楽坂っぽいしゃれた雰囲気のお店が佇んでいる。
カルミネもそんなお店のひとつ。
「あ、ここここ」
うっかり通り過ぎてしまいそうな、小さなお店。
予約からちょっと遅れてしまったにも関わらず気持ちよく迎え入れてもらった店内は、たくさんのポスターやイラストが飾ってあり、全体的に茶系の暖かい色調でした。
席数も多すぎず少なすぎず、ほどよい距離感のあるスペース。
見ると、家族連れのお客さんもいる。
私にとってこの「家族連れがいるかどうか」って超重要で。
素敵なお店でお食事したいんだけど、だからといって気張りすぎるのは苦手。
ある程度カジュアルでゆっくり出来て、、、そう、自分のおうちのダイニングで食事をしているようにくつろげるお店というのが好み。
なので、ご家族連れで、しかも地元の方っぽく普段着で見えているお客様がいると、期待感がどんどん増していきます♪

そして、やっぱり、ビンゴ!
お店の方も、とても親切で、笑顔がいいです。
お料理も気取りすぎず、そして、結構しっかりした味付けで私好み。
あ~、ワインが飲みたいっ!(笑)
こういう味には赤ワインがいいよね~と思いながら、お料理に舌鼓を打ちました。

大切な人と訪れたい空間がひとつ、ひとつと増えていく。
それは、幸せがまたひとつ増えたということ。

2010年2月11日木曜日

形にする、ということ。



もうすぐバレンタイン。

バレンタインデーはとても好きです。
好きな人に好きですって伝える日だからっていうのももちろんあるんですけど(笑)
私にとっては、バレンタインって、「ありがとう」の日っていうのが一番近くて。
なにせバレンタイン、ほとんどしたことないです、大学一年生まで恋したことがなかったので(笑)
父親にもあげてませんでしたね、バレンタインはむしろ、貰っていました(笑)
私は若い頃からつとに聞こえたチョコ好きなので、友達が手作りチョコの失敗作をプレゼントしてくれたり。
本命チョコのついでに、私にもチョコをプレゼントしてくれたり(笑)
あげる男の子はいないんだけどバレンタイン気分を味わいたくてプレゼントしてくれたり(笑)
わりと女子にはモテていました、男子にモテないぶん(笑)
テケポンが男の子だったら結婚したかったな~って、よく言われてましたね、学生時代は恋に恋したい年頃なんでしょうねぇ。

おっと。
話がそれました。
そんなこんなで私にとってはバレンタインは、好きな人への告白の日というよりはむしろ、社会人になってから義理チョコ配る日という印象のほうが強かったです、はい。
それでね。
義理チョコを渡すようになってから、、、なんというか。
こう、喜んでもらえるのが嬉しくなっちゃって。
たかがチョコ、されどチョコというか。
ただのチョコレートなんですけれど、普段怖い顔をしたおじ様方が、チョコを渡すとちょっと嬉しそうな顔をする。

それから衝撃的だったのが、父上。
幼少のみぎりは厳格この上ない父上で、正直、嫌いでした。
叱られるときにしか口をきいたことがないんじゃないかというくらいに、なるべく父上と接触しないように、しないように家の中でも隠れていました。
そもそも、中学二年生だか三年生だかになるまで、父上とは一緒に暮らしていませんでしたので。(ん?そう考えると、私は大学で実家を離れたので、父上と暮らしたのは・・・中学校の一年間か二年間と、高校生の三年間、あとは就職で実家に戻ってからの四年間くらいだったんですねぇ、今気がついた!)
月に一度か二度、単身赴任先から訪れる父上は、私にとっては異邦人でしたね。
なので、父上がバレンタインにチョコ貰ってるのかどうかも知りませんでした。
なので、父上にチョコをあげたこともありませんでした。
なので、びっくりしました。
一緒に暮らすようになって、あるバレンタインの日、父上が会社の人に貰ったというチョコレートを無造作にくれました。
そのときのちょっと誇らしげな様子。
今でも、バレンタインのチョコを会社の人に渡すときには、あのときの父の顔が浮びます。
普段交流のない娘に、「お父さんも会社ではちょっとしたもんなんだぞ」ってアピール出来る絶好のチャンス。
だから私は、バレンタインのチョコはとても気合が入ります。
もちろん限度額があるのでそこそこのプレゼントしか出来ませんが(笑)
それでも出来る限り、「お家に持って帰って家族に自慢できるチョコ」を一人ひとりに渡したいなぁと思って、いつもバレンタインは楽しみにしています。

今年のバレンタインは。
父に、手作りのチョコケーキを贈ろうと思います。
父に贈るんだったら、義理の弟にも贈りたいなとか。
いろいろ思ったら、今日は休日出勤だったにも関わらず、帰ってから3本と半分のチョコレートケーキを焼いてしまいました!(笑)
腱鞘炎になりそうです(笑)

家中が甘いチョコの匂いでいっぱいです。
早く贈りたいな。
お父さん。
喜んでくれるかな。

2010年2月6日土曜日

鎌倉散策。

瑞泉寺

禅庭、小さなスペースなのに広がりを感じる。



ナチュールサンス 7周年記念 


生ハムと野菜、シャンパンビネガー

もち豚のロースト バルサミコソース

デザート盛り合わせ、おコメのアイスにはおコメの粒々がそのまま入ってた!

報国寺、触れなば落ちん椿の花

竹垣に紅花

竹のカーテン

鎌倉宮


釈迦堂切り通し



浄妙寺のお庭

というわけで、個人的な思い入れを思う存分語りましたので(笑)
観光の思い出など純粋に記録しようと思います。

今回まわったのは金沢街道近辺。

まずは夢窓疎石の「瑞泉寺」
この池泉式庭園は禅宗を代表する、庭としての約束事をすべて備えていると言われる有名なお庭だそう。
どのあたりが禅宗の代表なのかはよく分からないのだけれど、自然に削り取られたような造詣の美、それは整った美しさではなく荒削りの美しさ、剥き出しの精神の美しさ、飾らない美しさが、そこにはあった。
真っ青に晴れた空と眩しい日差しと相まって、神々しくさえ感じられたひと時。
小さなお寺、小さな庭だけに、なんとも言えずゆかしさを感じて感激もひとしおだった。
観光のための庭じゃない。
他を圧倒するための庭でもない。
ただ、自分の内宇宙と向き合うためだけの、最小限のスペース。
ここは禅寺で、禅僧達が修行を積むための場所、そんな印象を受けた。

次に・・・腹が減っては戦は出来ぬ!というわけで、いい感じにランチタイムになったので、ガイドブックで目をつけておりましたフレンチレストランに出かけました♪
で、知らなかったのですが、予約しておかないといけなかったのですね~(>_<)
び・っ・く・り、、、さすがは観光名所だなと。
が、運よく!
予約が遅い時間のお客様がありますので、その前までなら・・・ということで入れました(^^)v
これが、「めっちゃイイお店!」でした。
内装も品良く明るくセンスよく、お料理ももちろん美味しい!お値段もリーズナブル!なにより接客がGOOD♪言うことなしのランチタイム2時間を過ごさせて頂きました♪
面白いのは、ここ、外見は普通のお家なんですね。
住宅街の中にあるので不思議だな~と思っていたら、やっぱり住宅じゃん!?
自宅の一階をレストランとして使っている、そんな感じのお店で、近辺には、同じように自宅の一階をお店としたカフェやレストランがそこここにありました。
普通の住宅だと思っていると、塀にさりげなくお店の名前が出ていて、ドアの前にメニュー書きなどが置かれている。
こういうの、ちょっと憧れます♪
私も鎌倉に住んだら、喫茶店やりたいな~。
手作りケーキとこだわりの珈琲、紅茶とゆったりしたひと時を提供します♪なぁんてね(^^)

さて。
お腹もいっぱいになったところで、次に出かけたのは「報国寺」
ここは竹の庭が有名だそうです。
小さなお寺で、それでも境内までに枯山水の小さなお庭があり、苔むした階段があり、竹やぶ風の迂回路があったりと、ふんだんに趣向が凝らしてある。
京都の、広大な敷地を持つお寺と違って、なんか、うん・・・そうですね、関東のお寺という感じでしょうか。
一時期9坪の住宅など流行りましたが(笑)
狭いスペースを出来るだけ上手に、活用して楽しんでいますという感じ。
竹の庭も、庭自体は狭く小さく、京都の圧倒的な竹林などとは比べ物にならない。
それでも、なんともいえない風情、味わいがある。
ひっそりとした味わいが、心を穏やかにしてくれる。

次に鎌倉宮へ。
厄除けに、盃を石に叩きつけて割る、というのがあって、試してみたんですけど・・・
なんと、盃割れず!!(笑)
いやいや、笑い事じゃなく(笑)
一応、ちょびっと端っこのほうが欠けたんですけど、盃はほぼ丸い形を保ったまま、ぽとんと落ちました・・・。
いや~、そうなんですよね、とにかく、運動神経ゼロなの忘れていました。
体育の体力測定でことごとく最低記録をマークし、ソフトボールを投げて飛距離を測定するやつも確か、11メートル程度と最悪の記録を持っていたんだっけ。
忘れていました、自分の運動オンチさ加減を。
でもって、こういうことをずるずる気にしちゃうタイプ・・・
思わずもう一回盃を買って、チャレンジしました・・・
二回目はちゃんと割れました!!ホッ。

そして、いよいよ・・・真打ち。
釈迦堂の切り通しへ出かけました。
鎌倉宮の神主さんに切り通しまでの道を聞いたときに「あそこはまだ一番鎌倉の原風景が残っている場所だから。ちょっと身震いするような光景かもしれないよ」と言われました。
そしてその後も何度か道に迷い、その度に通りすがりの人に助けてもらい、たどり着きました、釈迦堂の切り通し。
新興住宅地というか、最近宅地が認められたのか、山を登り奥深くに入っていくごとに建築中の住宅が立ち並んでいます。
ここもまた、狭いスペースをそれでも「自分達らしい個性をなんとか出そう」とした、狭いながらも楽しい我が家風のお家が林立しています。
なんだか雰囲気違うんだけど~・・・と思いながら、唐突にそれらしい雰囲気の山の中へ入っていきました。
ほんの数十メートルくらい行ったところでしょうか。

ふいに現れた光景に、絶句・・・。

なんなの、この景色は!?

言葉を失い。
ぽかんと口を開けて、ただただ、切り通しを眺めました。
午後三時頃の明るい日差しが射してきて、なんとも言い様のない明るさ、そうでありながら静かで、自然でありながら厳かで、なにも包み隠すものがないのになぜか神秘的で・・・

一瞬だけ現れた、たった数メートルの異空間でした。

本当に、一瞬です。
そのたった数メートルぽっちの切り通しを抜ければ、こちら側にもあちら側にもすぐに住宅地が広がっています。
その数メートルだけが。
「違う世界」なのです。

それでも、前後の風景があまりにもそぐわないがゆえにかえって、神秘性が増すようにも思えました。

どうしてここだけが、このままの姿で残っているのだろう。
なぜ、侵食の触手がすぐそこまで来ているのに、この場所だけ免れたのだろう。
それとも、これから徐々に徐々に、このわずかに残された空間ですら、現代の貪欲さと人間の為の利便性に飲み込まれていってしまうのだろうか・・・?

現代のなかに数メートルだけ取り残された空間。
あぁ、溜息が出るほど、うつくしい。

そして金沢街道の最後に訪れたのは、浄妙寺。
鎌倉五山の第五位のお寺だということ。
足利氏の菩提寺でもあるということで、ここはさすがに敷地が広い!
そして・・・不思議なのは、唐突に敷地内に現われる「石窯ガーデンテラス」なる場所。
まるで英国をイメージしたかのようなカフェレストラン、店内では石釜で焼いた美味しいパンを販売しております。
もちろん買っちゃったけど(笑)
だって、試食してみたらめっちゃ美味しいんだもん!

さて。
初めての金沢街道観光を終え、鎌倉駅前に向かいます。
ここから、前半の日記に繋がります(笑)
普通、前後編が逆ですが、まあ、よしとしましょう。

ともあれ、釈迦堂切り通し。
ここはめっちゃお勧めです。
失われる前に一見の価値あり。

鎌倉に住みたい。

鶴岡八幡宮への参道


懐かしい鎌倉駅前


憧れのイワタ珈琲店、愛読書「作家のおやつ」を携えて


待った甲斐があって窓際の席へ。小さいけれど中庭がある気持ちのいい席、日暮れ時


待ってました!!
焼き上がるまでに30分かかる、絶品ホットケーキ・・・!
いや、これなら待てる!見た目も絶品なら味も絶品!
満足の美味しさ、また絶対食べに来ます♪
甘さ控えめなのでシロップをたっぷりとかけて・・・上はパリっと香ばしく中はしっとりもっちりと・・・
すこしカステラに似た感じ



夜の小町通り


実はここも憧れていた洋食屋さん、当時の上京したばかりの私には敷居が高く感じられてついに入ったことはない
いつか行きたい、ビーフシチュー戴きたいです♪



唐突に現れた看板、なぜこの組み合わせ!?
ラーメンに、半チャーハンか半カレーライス、選べるそうです
カレーライスに半ラーメンはダメかな?(笑)



鶴岡八幡宮、参拝時間は24時間コンビニエンス
しかし、当然ながら人影もほとんどなく暗くて怖い、、、でも地元の方は買い物袋を持って抜け道に使っているもよう



鶴岡八幡宮参道にある鶴ヶ岡会館、以前、父と母と妹夫婦と観光に来たときにみんなで喫茶に立ち寄った
懐かしくて、パチリ
当時は姪っ子2はまだこの世に生を受けていなかった・・・生命って不思議ですね



来週末、新しい車が納車される。
今の車で遠出をするのはこれが最後。

ということで、久しぶりに鎌倉に出かけた。
我が家からは神奈川方面は利便性に乏しく、また、大抵渋滞に巻き込まれてロスタイムが大きいので出かけることは少ない。
紫陽花の季節に車で出かけ、お昼を過ぎても鎌倉にたどり着けず、ついには北鎌倉で車を駐車場に預け電車で回ってへとへとに疲れた、という悲しい出来事も私の記憶に新しい(笑)

そんなわけでなかなか行かないのだが。
鎌倉は、私にとっては特別な街。

私の上京生活は、鎌倉からスタートした。
まるでバックパッカーかヒッピーのように、ダンボールをひとつ、ふたつ、、、たったそれだけの荷物で職も住居も持たずに上京してきた。
私を受け入れてくれたのは、大学時代の親友・・・というか、私達の間柄は、親友と言うほどベタベタの関係ではなく、私達はどこか似ていて、甘えるのも頼るのも苦手、本当は超小心者のくせに強がっていきがって肩肘を張って生きていて、理想に燃えたり文学について語ったり小娘のくせに偉そうに人生哲学について語りたがったりと、そういうことを楽しいと思うかなりマニアックな嗜好の持ち主という点で、私達は同志だった。
その彼女の狭い社宅に、私は潜り込んだ。
その彼女の社宅が、鎌倉にあった。

私にとって「鎌倉」はスタートの地だった。
不安に駆られて、霧雨の降る由比ヶ浜をひとり歩いたこともある。
今でもあのときの不安な気持ちと、ラブラドールを散歩させている人影ごと、まざまざと思い浮べることが出来る。
期待に胸を膨らませ、小町通りを抜け、鎌倉駅まで出かけたこともある。
そう、確か、上京の記念にと彼女が連れて行ってくれたのは、細い路地を入っていった奥の天麩羅屋。
私はカウンターで揚げたての天麩羅を食べるなんて初めての経験だったから、それだけでドキドキした。
季節は3月。たしか6日。
たらの芽や蕗の薹など、春の山菜の苦味のきいた天麩羅は当時の私には正直それが美味しいのかどうかさえ分からなかったのだが、なんとなく大人びた味に感じて、また私をドキドキさせた。

鎌倉に住んだのはたった一ヶ月だった。
一人歩きが苦手な引っ込み思案の私は、友達と行った事のある数箇所を繰り返し訪ねるくらいで、さほど冒険は出来なかったように思う。
それでも、その一ヶ月は、私にとってとても重要な一ヶ月だった。
それは、それまでの”自分の殻”を破ったという意味において。

そんなわけで、鎌倉は私にとって、「特別な場所」だ。
どんなに遠ざかっても、他のお気に入りの土地、観光名所とは違って「忘れえぬ場所」。

だから、鎌倉に行く、となると、すこしだけ緊張する。
あの街は。
私を一番最初に受け入れてくれたあの街は、まだ変わらずに私を待っていてくれるだろうか、と。

そして鎌倉に行く度に思うのだ。
いつか、、、老後?出来ればもっと早く。
鎌倉に住みたい。
ここにもう一度住みたい。
なにも持たなかったあの頃の私、覚悟と冒険心と期待と不安に満ちたあの頃の私が、いまでもその街のどこかに住んでいるような気がする。

そしてもうひとつ。
「鎌倉」という街そのものが好きだ。
社寺仏閣、古い町並みや風情が今でも残っている。
と同時に、今ではレトロと呼ばれる、日本が新しい時代を迎えた時代のモダンさも色あせることなく持ち合わせている。
私が好きなパリ、京都。
その街に通じる空気が、鎌倉にはあるように思う。
芸術と、歴史、そしてそれとともにずっとその土地に暮らしてきた人達の日々の営み。
私を惹きつけてやまないもの。

鎌倉に行く度に思う。
いつか、ここに住みたい。

東京で暮らしてみたいと思った。
東京で暮らすようになった。
東京のなかでも今住んでいるこの街に、住んでみたいと願っていた。
念願は叶った。

きっと私は、鎌倉に住むようになるに違いない。
根拠はないが(笑)、想っていればいつかは通じる、ような気がする。

2010年2月5日金曜日

流れる

水上バス、勇ましくマンハッタンへ

橋をくぐる、軌跡が白く泡立つ・・・


毎回、通るたびに気になっている看板(笑)
・・・で、なんの会社なのかな?(笑)



左端に見える背の高い建物が着々と工事が進むスカイタワー、もうこんなに出来つつあるんだ
街の風景がまたすこし変わるね



夜の浅草は人はまばら、仲見世もお店が閉まってひっそりと・・・なかなかオツ


前菜は白いんげん豆のトマトソース、定番の安心できる味♪ワインが飲みたくなる♪


ボルチーニ茸のタリアッテレ♪平打ちパスタ、大好き~♪
きしめんみたいだよね(笑)
モチモチしていて、パスタのこの触感が好きなの~♪
最近、猛烈にパスタ好きなのです、パスタの美味しいお店探索中!



東京下町のマンハッタン(笑)
私の好きな風景。

東京下町、浅草。
私の好きな場所。

偶然今日は、朝イチ下町へ、そして夜も下町で。
不思議な符号ですね、普段は全然行かないのに。

ひさしぶりに会った友人と浅草?田原町?のイタリアンで食事をしました。
浅草の中心地からちょっと離れると、こういう隠れ家一軒家的なリーズナブルで混んでいなくて雰囲気もよいお店がぽつぽつとあるそうです。
それに、浅草という街は昼間の喧騒と打って変わって、夜には人気が少なくなり、静かな街になるそうです。
たしかに。
ひっそりと、しぃんとしていて、冷たい風で寒さがしんしんと身に沁みる・・・だけど、心地よい夜でした。

そうそう!
前に両親と訪ねたことのある、喫茶アンヂェラス。
憧れの池波正太郎や手塚治虫も通った店だと言われて、私の好奇心がうずかないはずがない(笑)
以前は梅ダッチコーヒーを戴きました。
アイスコーヒーに梅酒を入れるという風変わりなスタイル。
正直美味しいかどうかはおくとして(笑)
不思議な、初めての風味で、「これが昔からの名物、看板メニュー」と言われると試したくなるミーハー心を十分に満足させてくれました。
今はお酒を止めているので飲みませんが、解禁になったらまた梅ダッチコーヒー戴いてみたいと思います♪

今回は、念願の「(好き嫌いは別として)昔の味がする」と評判のケーキを戴きました!
お店の名前を冠する「アンヂェラス」というお菓子は、バタークリームの小さいロールケーキです。
白いホワイトチョコでコーティングされたものとビターチョコでコーティングされたコーヒー味のものとあって・・・そうですね、ブルボンに「バームロール」という、バームクーヘンをホワイトチョコ味とコーヒー味のチョコでコーティングしたお菓子があるのですが、あれと似ています♪
それからレモンパイ(大きい!焼き目をつけたメレンゲの下にレモンクリーム、カスタードクリームが厚い層になっているパイ)と、定番の苺のショートケーキ(これも大きい!そして生クリームが重厚)をシェアして戴きました。
みなさんがおっしゃっているように「昔の味」がしました。
重たい、もっさりとしたケーキ。
最近の洗練されたお菓子の味ではなく、昔、子供の頃に食べた近所のケーキ屋さんのバースデーケーキの味がしました。
もっとも昨今では近所のケーキ屋さんのケーキもかなり洗練されたお味になっているので、「昔ながら」はもう若い世代の人達にはわからないお味だと思います。
そうなると、こういう、いまどき流行らない、だけどどこか郷愁をそそるお菓子作りをしているようなお店なんかはこれからどうなっていくのでしょうね。
アンヂェラス、土地柄のせいか、お客様も店員さんもかなりの年配の方が多かったように思います。
行った時間帯が夜遅くだったからかな?

今回はおしゃべりに夢中になってしまい、ついついお料理&デザート写真を撮ることを失念・・・。
食べ物ブロガーとして(笑)
まだまだ修行が足りませんでした!!(笑)

川も、人も、時代も。
流れていくんだなぁと。
朝に、夕べに。
実感した一日になりました。

私はいったい、どこに流れ着くのだろう?
きっと予想もしなかったところに。
思いもよらなかったところに。
流され、たどり着くのだろう。
だけれど、どこに流れ着いたとしても、きっと、満足しているような、そんな気がする。

2010年2月2日火曜日

満喫。

昨夜、帰宅時。既にうっすらと・・・


一面、銀世界の朝




先週の「美の巨人たち」なんと、熊谷守一だった!ちょっとビックリした(笑)
思うに、熊谷氏は脅威の動体視力の持ち主だったんじゃないかなと。
あの観察力、洞察力。
対象を極限まで単純化する為には、構造を理解しておかなければならない。
よく、ピカソの絵を子供の落書きのようだと評する方がいらっしゃるが、精神という意味においては正しいかもしれないが表現力という意味においてはその指摘は間違っていると思う。
徹底的に基礎を学び構造を学んでいなければ、あのように画面上に自由奔放に対象を再構築することは難しい。
熊谷氏の単純化された対象の捉え方にも同じことが言えるのではないかと思う。







光文社ミステリー文学資料館・・・


言葉は不要(笑)














店内は狭いけれど、明るくて、トラットリアという感じで気取らなくていい♪
でも、自分達なりに凝ってるんですというこだわりの雰囲気もあってGOOD!



シーフードナポリタン、がお薦めと本にあったので(笑)
麺が太いの!びっくり!でもちゃんとアルデンテでコシもあって、麺が太い分モチモチ感もあって、人によっては苦手かもしれませんが、私は好きでした♪
次回は、トマトのクリームソース食べたい、渡り蟹のパスタ!



クリームチーズのプリン!
カラメルの苦さとクリームチーズの濃厚さがベストマッチ♪美味っ!!



誰が作ったのかな?気持ち分かる!!上手だね


夕刻

昨夜降り積もった雪が、昼頃には暖かい日差しで溶けていった。
明るい日差しが差し込み、暖かいのに、家々の雨どいや庇からは氷が溶けて水が滴り落ちる・・・そう、丁度雨音のような音がする。
いや、雪解けの音、聞いたことはないのだけれど、きっとこんな感じなのだろうか。
バサッと、溶けかけた雪の塊が木の枝から落ちてくる音が、時折聞こえる。

不思議だ。
街の只中に居るはずなのに、なんとなく、ひっそりとした雪山の奥地にいるような、そんな錯覚に囚われる。

今日は所用があって会社を休んだ。
用事は午前中の早いうちに終わったので、兼ねてから訪ねてみたかった熊谷守一美術館へ足を運んだ。

熊谷守一の住居跡に建てられた美術館はとても小さかった。
コンクリート打ちっぱなしのそれは、時代おくれというよりも、飾り気のないシンプルさがどこかモダンに見えた熊谷守一にぴったりと合っている気がした。
こじんまりとしていて、雰囲気もとてもいい。
ただ・・・
展示物があまりにも少なく、もっとたっぷりと熊谷氏の世界に浸りたかった私としてはとても物足りなかった。

その中で印象に残ったのは、意外にも、絵ではなく書。
「人生似幻花」

真意は分からないけれど、この文字を見た瞬間、芥川龍之介の小説「舞踏会」の一節が浮んだ。
”我々のヴィ(生)のような花火”
この作品を学校で学んだとき、”ヴィのような花火””花火のようなヴィ”、ただ語順を入れ替えただけに過ぎないがその意味はまったく違うものになる、と、先生が仰ったことがひどく印象的だった。
「ヴィのような花火」
「花火のようなヴィ」
私なら、どちらの表現を選ぶのだろう・・・?
あの時も、そんなことを考えた、いまだその答えは出ない。

おっと、話がそれました。

なんとなく、守一のこの書を見ていて、その言葉を思い出した。
守一が言うところの「幻花」とはいったいどういう意味なのだろうか?
芥川が例えた「花火」と、それは、似ているのだろうか、それともまったく違うものなのだろうか・・・?
なんとなく同じものに感じてしまうのだが・・・それは本人以外には知り得べくもないことがら。

次に、駅を挟んで反対側にある光文社のミステリー文学資料館なるものへ赴く。
今は特設展示があるので、普段なら無料のところ300円なり!
・・・・・・たぶん、二度と行かないと思います(笑)
でもそのことが分かっただけでもよかった(笑)
ミステリー好きのわたくし、しかも「江戸川乱歩」だの「横溝正史」だの言われたら、、、行きたくて行きたくて仕方なかった場所へ行けた、という達成感に対する対価を支払ったのだということでナットクしておきました(笑)

さてさて、本日は各駅停車しか止まらない駅にばかり出かけたので・・・久しぶりに乗りました、スリーナイン電車!
出発までに時間があったので、思わず撮影会(笑)
やった、初めて写真撮れた~!
平日のお昼間だったので、ダイヤの感覚もゆっくり、人もまばら。
い~な~、平日のお休み♪(笑)
ほかにも撮影中の方がちらほらいて、心強かったりしました(笑)
昔、「メーテルに似てる!!」と言われたことがあります。
してその心は・・・髪が長く、黒い服ばかり着ているからと言われました・・・喜びもつかの間、がっかりでした(笑)
顔からはみ出して余りあるメーテルの憂いを含んだ睫毛と瞳は、女子の永遠の憧れですね。

そして・・・。
やっぱり、休日といえば、これ!
食べ物の話を抜きにして、私の休日は語れません!!(笑)
前に雑誌で見て、かねてより興味を持っていたローカル線のとあるローカル店に行って参りました!
でもどうやらここ、チェーン店みたいなんですけど(笑)
敢えて、大きな駅にある店舗ではなく、各駅停車の駅で!だって雑誌に載ってたお店もそこだし(笑)

というわけで、初降りの駅です。
方向音痴のわたくし、お約束通り、地図を見ているにも関わらず、進行方向真逆に進んでおりました!(笑)
駅から1分と書いてあるのに・・・
進めども進めども、たどり着かず・・・
ランチタイム終わっちゃう~!?
背に腹は変えられないので、かけてしまいました、電話・・・
そして、真逆に進んでいたことに気がつきました。
ホントに、駅から1分だった!(笑)

当然、お店につくと・・・「先ほどお電話くださった方ですか?どなたかのご紹介ですか?」
ざ、雑誌で見て、一度お訪ねしてみたくて・・・
と、超ミーハーなことを自ら告白しなければならない罰ゲームを粛々と受けてまいりました・・・

でもおかげで!
お店の方が超親切!!
お勧めメニュー教えてくれるし、なにかと話しかけてくれて、とても気持ちのいい接客をして頂きました!
怪我の功名ですね。

私、接客がいいと、それだけでもうファンになっちゃうタイプの人。
お化粧品でも洋服でも、モノそのものよりも薦めてくれる人が気に入ってしまうと買ってしまうタイプ。

よって・・・
ここでは、デザートを追加で頼んでみました!(笑)
もちろんその際にも必ずお兄さんがお薦めを教えてくれます♪
でも、言っていい?(笑)
本当はガトーショコラかティラミスが食べたかったの!(笑)
でもお兄さんの笑顔に勝てず注文した「クリームチーズのプリン」
隣のテーブルのカップルさんも大絶賛していましたが、確かに美味しい!
なにが美味しいって、カラメルが苦い。
そしてクリームチーズベースの濃厚なプリンに合う!
「当店のデザートはすべて手作りですので」
と、さりげなくお兄さんが自慢していったデザート、興味をそそられていなかったプリンでさえこの出来栄え・・・!
次回は絶対にティラミス食べようと思いました(笑)
「お気に召していただけましたか?いろんなパスタがあるので、また試しにいらしてください」と言われると思わず、「今度は夜来ますね!」
するとすかさず奥から割引チケットを持ってきてくれる。
ん~、気持ちのいい接客だ~♪

「心」がこもったものは、笑顔でもサービスチケットでも会話でも、なんでも嬉しい。
今日も幸せな一日でした♪