禅庭、小さなスペースなのに広がりを感じる。
ナチュールサンス 7周年記念
生ハムと野菜、シャンパンビネガー
もち豚のロースト バルサミコソース
デザート盛り合わせ、おコメのアイスにはおコメの粒々がそのまま入ってた!
報国寺、触れなば落ちん椿の花
竹垣に紅花
竹のカーテン
鎌倉宮
釈迦堂切り通し
浄妙寺のお庭
というわけで、個人的な思い入れを思う存分語りましたので(笑)
観光の思い出など純粋に記録しようと思います。
今回まわったのは金沢街道近辺。
まずは夢窓疎石の「瑞泉寺」
この池泉式庭園は禅宗を代表する、庭としての約束事をすべて備えていると言われる有名なお庭だそう。
どのあたりが禅宗の代表なのかはよく分からないのだけれど、自然に削り取られたような造詣の美、それは整った美しさではなく荒削りの美しさ、剥き出しの精神の美しさ、飾らない美しさが、そこにはあった。
真っ青に晴れた空と眩しい日差しと相まって、神々しくさえ感じられたひと時。
小さなお寺、小さな庭だけに、なんとも言えずゆかしさを感じて感激もひとしおだった。
観光のための庭じゃない。
他を圧倒するための庭でもない。
ただ、自分の内宇宙と向き合うためだけの、最小限のスペース。
ここは禅寺で、禅僧達が修行を積むための場所、そんな印象を受けた。
次に・・・腹が減っては戦は出来ぬ!というわけで、いい感じにランチタイムになったので、ガイドブックで目をつけておりましたフレンチレストランに出かけました♪
で、知らなかったのですが、予約しておかないといけなかったのですね~(>_<)
び・っ・く・り、、、さすがは観光名所だなと。
が、運よく!
予約が遅い時間のお客様がありますので、その前までなら・・・ということで入れました(^^)v
これが、「めっちゃイイお店!」でした。
内装も品良く明るくセンスよく、お料理ももちろん美味しい!お値段もリーズナブル!なにより接客がGOOD♪言うことなしのランチタイム2時間を過ごさせて頂きました♪
面白いのは、ここ、外見は普通のお家なんですね。
住宅街の中にあるので不思議だな~と思っていたら、やっぱり住宅じゃん!?
自宅の一階をレストランとして使っている、そんな感じのお店で、近辺には、同じように自宅の一階をお店としたカフェやレストランがそこここにありました。
普通の住宅だと思っていると、塀にさりげなくお店の名前が出ていて、ドアの前にメニュー書きなどが置かれている。
こういうの、ちょっと憧れます♪
私も鎌倉に住んだら、喫茶店やりたいな~。
手作りケーキとこだわりの珈琲、紅茶とゆったりしたひと時を提供します♪なぁんてね(^^)
さて。
お腹もいっぱいになったところで、次に出かけたのは「報国寺」
ここは竹の庭が有名だそうです。
小さなお寺で、それでも境内までに枯山水の小さなお庭があり、苔むした階段があり、竹やぶ風の迂回路があったりと、ふんだんに趣向が凝らしてある。
京都の、広大な敷地を持つお寺と違って、なんか、うん・・・そうですね、関東のお寺という感じでしょうか。
一時期9坪の住宅など流行りましたが(笑)
狭いスペースを出来るだけ上手に、活用して楽しんでいますという感じ。
竹の庭も、庭自体は狭く小さく、京都の圧倒的な竹林などとは比べ物にならない。
それでも、なんともいえない風情、味わいがある。
ひっそりとした味わいが、心を穏やかにしてくれる。
次に鎌倉宮へ。
厄除けに、盃を石に叩きつけて割る、というのがあって、試してみたんですけど・・・
なんと、盃割れず!!(笑)
いやいや、笑い事じゃなく(笑)
一応、ちょびっと端っこのほうが欠けたんですけど、盃はほぼ丸い形を保ったまま、ぽとんと落ちました・・・。
いや~、そうなんですよね、とにかく、運動神経ゼロなの忘れていました。
体育の体力測定でことごとく最低記録をマークし、ソフトボールを投げて飛距離を測定するやつも確か、11メートル程度と最悪の記録を持っていたんだっけ。
忘れていました、自分の運動オンチさ加減を。
でもって、こういうことをずるずる気にしちゃうタイプ・・・
思わずもう一回盃を買って、チャレンジしました・・・
二回目はちゃんと割れました!!ホッ。
そして、いよいよ・・・真打ち。
釈迦堂の切り通しへ出かけました。
鎌倉宮の神主さんに切り通しまでの道を聞いたときに「あそこはまだ一番鎌倉の原風景が残っている場所だから。ちょっと身震いするような光景かもしれないよ」と言われました。
そしてその後も何度か道に迷い、その度に通りすがりの人に助けてもらい、たどり着きました、釈迦堂の切り通し。
新興住宅地というか、最近宅地が認められたのか、山を登り奥深くに入っていくごとに建築中の住宅が立ち並んでいます。
ここもまた、狭いスペースをそれでも「自分達らしい個性をなんとか出そう」とした、狭いながらも楽しい我が家風のお家が林立しています。
なんだか雰囲気違うんだけど~・・・と思いながら、唐突にそれらしい雰囲気の山の中へ入っていきました。
ほんの数十メートルくらい行ったところでしょうか。
ふいに現れた光景に、絶句・・・。
なんなの、この景色は!?
言葉を失い。
ぽかんと口を開けて、ただただ、切り通しを眺めました。
午後三時頃の明るい日差しが射してきて、なんとも言い様のない明るさ、そうでありながら静かで、自然でありながら厳かで、なにも包み隠すものがないのになぜか神秘的で・・・
一瞬だけ現れた、たった数メートルの異空間でした。
本当に、一瞬です。
そのたった数メートルぽっちの切り通しを抜ければ、こちら側にもあちら側にもすぐに住宅地が広がっています。
その数メートルだけが。
「違う世界」なのです。
それでも、前後の風景があまりにもそぐわないがゆえにかえって、神秘性が増すようにも思えました。
どうしてここだけが、このままの姿で残っているのだろう。
なぜ、侵食の触手がすぐそこまで来ているのに、この場所だけ免れたのだろう。
それとも、これから徐々に徐々に、このわずかに残された空間ですら、現代の貪欲さと人間の為の利便性に飲み込まれていってしまうのだろうか・・・?
現代のなかに数メートルだけ取り残された空間。
あぁ、溜息が出るほど、うつくしい。
そして金沢街道の最後に訪れたのは、浄妙寺。
鎌倉五山の第五位のお寺だということ。
足利氏の菩提寺でもあるということで、ここはさすがに敷地が広い!
そして・・・不思議なのは、唐突に敷地内に現われる「石窯ガーデンテラス」なる場所。
まるで英国をイメージしたかのようなカフェレストラン、店内では石釜で焼いた美味しいパンを販売しております。
もちろん買っちゃったけど(笑)
だって、試食してみたらめっちゃ美味しいんだもん!
さて。
初めての金沢街道観光を終え、鎌倉駅前に向かいます。
ここから、前半の日記に繋がります(笑)
普通、前後編が逆ですが、まあ、よしとしましょう。
ともあれ、釈迦堂切り通し。
ここはめっちゃお勧めです。
失われる前に一見の価値あり。
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