2010年2月6日土曜日

鎌倉に住みたい。

鶴岡八幡宮への参道


懐かしい鎌倉駅前


憧れのイワタ珈琲店、愛読書「作家のおやつ」を携えて


待った甲斐があって窓際の席へ。小さいけれど中庭がある気持ちのいい席、日暮れ時


待ってました!!
焼き上がるまでに30分かかる、絶品ホットケーキ・・・!
いや、これなら待てる!見た目も絶品なら味も絶品!
満足の美味しさ、また絶対食べに来ます♪
甘さ控えめなのでシロップをたっぷりとかけて・・・上はパリっと香ばしく中はしっとりもっちりと・・・
すこしカステラに似た感じ



夜の小町通り


実はここも憧れていた洋食屋さん、当時の上京したばかりの私には敷居が高く感じられてついに入ったことはない
いつか行きたい、ビーフシチュー戴きたいです♪



唐突に現れた看板、なぜこの組み合わせ!?
ラーメンに、半チャーハンか半カレーライス、選べるそうです
カレーライスに半ラーメンはダメかな?(笑)



鶴岡八幡宮、参拝時間は24時間コンビニエンス
しかし、当然ながら人影もほとんどなく暗くて怖い、、、でも地元の方は買い物袋を持って抜け道に使っているもよう



鶴岡八幡宮参道にある鶴ヶ岡会館、以前、父と母と妹夫婦と観光に来たときにみんなで喫茶に立ち寄った
懐かしくて、パチリ
当時は姪っ子2はまだこの世に生を受けていなかった・・・生命って不思議ですね



来週末、新しい車が納車される。
今の車で遠出をするのはこれが最後。

ということで、久しぶりに鎌倉に出かけた。
我が家からは神奈川方面は利便性に乏しく、また、大抵渋滞に巻き込まれてロスタイムが大きいので出かけることは少ない。
紫陽花の季節に車で出かけ、お昼を過ぎても鎌倉にたどり着けず、ついには北鎌倉で車を駐車場に預け電車で回ってへとへとに疲れた、という悲しい出来事も私の記憶に新しい(笑)

そんなわけでなかなか行かないのだが。
鎌倉は、私にとっては特別な街。

私の上京生活は、鎌倉からスタートした。
まるでバックパッカーかヒッピーのように、ダンボールをひとつ、ふたつ、、、たったそれだけの荷物で職も住居も持たずに上京してきた。
私を受け入れてくれたのは、大学時代の親友・・・というか、私達の間柄は、親友と言うほどベタベタの関係ではなく、私達はどこか似ていて、甘えるのも頼るのも苦手、本当は超小心者のくせに強がっていきがって肩肘を張って生きていて、理想に燃えたり文学について語ったり小娘のくせに偉そうに人生哲学について語りたがったりと、そういうことを楽しいと思うかなりマニアックな嗜好の持ち主という点で、私達は同志だった。
その彼女の狭い社宅に、私は潜り込んだ。
その彼女の社宅が、鎌倉にあった。

私にとって「鎌倉」はスタートの地だった。
不安に駆られて、霧雨の降る由比ヶ浜をひとり歩いたこともある。
今でもあのときの不安な気持ちと、ラブラドールを散歩させている人影ごと、まざまざと思い浮べることが出来る。
期待に胸を膨らませ、小町通りを抜け、鎌倉駅まで出かけたこともある。
そう、確か、上京の記念にと彼女が連れて行ってくれたのは、細い路地を入っていった奥の天麩羅屋。
私はカウンターで揚げたての天麩羅を食べるなんて初めての経験だったから、それだけでドキドキした。
季節は3月。たしか6日。
たらの芽や蕗の薹など、春の山菜の苦味のきいた天麩羅は当時の私には正直それが美味しいのかどうかさえ分からなかったのだが、なんとなく大人びた味に感じて、また私をドキドキさせた。

鎌倉に住んだのはたった一ヶ月だった。
一人歩きが苦手な引っ込み思案の私は、友達と行った事のある数箇所を繰り返し訪ねるくらいで、さほど冒険は出来なかったように思う。
それでも、その一ヶ月は、私にとってとても重要な一ヶ月だった。
それは、それまでの”自分の殻”を破ったという意味において。

そんなわけで、鎌倉は私にとって、「特別な場所」だ。
どんなに遠ざかっても、他のお気に入りの土地、観光名所とは違って「忘れえぬ場所」。

だから、鎌倉に行く、となると、すこしだけ緊張する。
あの街は。
私を一番最初に受け入れてくれたあの街は、まだ変わらずに私を待っていてくれるだろうか、と。

そして鎌倉に行く度に思うのだ。
いつか、、、老後?出来ればもっと早く。
鎌倉に住みたい。
ここにもう一度住みたい。
なにも持たなかったあの頃の私、覚悟と冒険心と期待と不安に満ちたあの頃の私が、いまでもその街のどこかに住んでいるような気がする。

そしてもうひとつ。
「鎌倉」という街そのものが好きだ。
社寺仏閣、古い町並みや風情が今でも残っている。
と同時に、今ではレトロと呼ばれる、日本が新しい時代を迎えた時代のモダンさも色あせることなく持ち合わせている。
私が好きなパリ、京都。
その街に通じる空気が、鎌倉にはあるように思う。
芸術と、歴史、そしてそれとともにずっとその土地に暮らしてきた人達の日々の営み。
私を惹きつけてやまないもの。

鎌倉に行く度に思う。
いつか、ここに住みたい。

東京で暮らしてみたいと思った。
東京で暮らすようになった。
東京のなかでも今住んでいるこの街に、住んでみたいと願っていた。
念願は叶った。

きっと私は、鎌倉に住むようになるに違いない。
根拠はないが(笑)、想っていればいつかは通じる、ような気がする。

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