閉ざされたドアのこちら側にいると思っていた。
それはただの勘違いだった。
ドアの鍵はいつでも開いている。
ノブを回すかどうか、それは自分に委ねられている。
座している。
それでも地球は回っている。
日々は流れ、人は変わり、私も変わる。
ずっとおなじことばかりが続くわけじゃない。
私という要素が変化しなくとも、私の隣にある変化が状況を変えていく。
流れていく万物を眺め。
万物とともに流れていく。
素晴らしき哉人生。
恐れることはなにもない。
怯えることもない。
ただたゆまぬ流れに従って、いつか途切れるときまで、流れてゆけばいい。
行き着く先に何があるのか、その瞬間になるまでどうせわからないのだから。
最後には「死」あるのみ。
それは極めて単純明快な事柄。
その一歩手前にあるもの、それを「人生」と呼ぶのだと思う。
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