2010年6月26日土曜日

もうひとつのHappyBirthday

お気に入りのフレンチにてランチ、鶉の卵とラタトウュのアミューズ



大根と帆立の野菜サラダ、サフラン仕立て

とうもろこしのポタージュ

和牛ミンチとフォワグラのパイ包み


ガトーショコラ、洋ナシのタルト、ブルーベリーのババロア、カシスのソルベとラムレーズンのアイス

この1ヶ月は、生まれてから今までのなかで一番密接に母と暮らしたひとつきだった
過ぎてしまえばあっという間の1ヶ月だ
あと一週間もすれば、母は帰ってしまう
そうしたらまた、長い間、母に会うことはない

母は私になにも望まない
母はただただ、私に与えることだけを望んでいる

もう充分だよ、もうおなかいっぱいだよ、自分の楽しいこと、すこしはしなよ

いくら言っても、母には届かない
母はただただ、私に与えようとだけする

いったいどうすれば、この、ただ与えるだけの母にお返しをすることが出来るのだろう
どう考えても、母のために私がしてあげられることが思いつかない

私といると母は自分の欲がなくなる
すべて私が優先される
もうそんなことしなくったっていいと、いくら言っても

すべての母親は聖母なんだと
母を見ていて、思った
無償の愛情とはこういうものなのだと
母を見ていて、知った

来月、還暦を迎える母
お祝いをしようと言っても、プレゼントを贈ると言っても、なにもいらないと言う、むしろするなと言う
自分のことは後回しにする母の笑顔が見たくて、母を食事に招待した
母は喜んでくれた
ひとつひとつのお料理に感激し、こんなに美味しいもの食べたことないと言い、私にありがとうと言いながら、甘いものが苦手な母はデザートも頑張って食べようとしてくれた
そんな母を見ながらふと思った
私の喜ぶ顔を見たくて、母はこんなに感激してくれたんじゃないだろうか

いつになったら私は母にお返しできるのだろう
・・・・・・きっと、ずっと、貰いっぱなしになるんだろうな

お母さん、ありがとう

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