昔っぽいケーキってやっぱり美味しい。
子供の頃に覚えた味って、ずっと忘れないものなのかなぁ。
あんまり高級すぎない、洗練されない生クリームがすき

雪のうえの足跡
どれが私の足跡だろう?

寄り添う

懐かしい店に出かけた。
昔、一度だけ来たことがある。
どこへ行こうかと彷徨った深夜、偶然に見つけた店だった。
古い喫茶店、「カフェド巴里」といういかにもな店名にいかにもな内装。
ふとそのお店を思い出し、おぼろげな記憶を辿りながら足を向けた。
記憶の場所に、その店はあった。
優しい人がいる。
きっと誰でもその人なりの「優しさ」を持っている。
彼には彼の、彼女には彼女の、あたなにはあなたの、私には私の「優しさ」がある。
人間って基本的には優しい生き物だと思うから。
だけれど、その中で、とりわけ「優しいな」と感じる人がいたりする。
それってたぶん、私だけじゃない。
誰しも、そう思う特別な人がいると思う。
なぜなんだろう?
なぜ「他の人の優しさ」と「その人の優しさ」って違うんだろう。
みんな「優しい」ことには変わりないのに。
考えても理由がよく分からなかった。
だけど、ひとつ、その理由が分かった気がする。
私の話を聞いてくれている時、私の感情に共鳴してくれる。
私が悲しい気持ちのときは、悲しい気持ちに。
私が嬉しい気持ちのときは、笑顔に。
私の感情に共鳴をしてくれる人。
いろんな優しさの形がある。
人の数だけきっと。
私にとっては、「共鳴してくれる優しさ」が一番必要で、一番心地よくて、一番嬉しくて、一番欲しいものなんだなって、思った。
昔、この店に一緒に来た人は。
そういう優しさをくれる人。
その人に会いたくて、このお店を思い出したのかもしれない。
3月に降る雪。
特別ななにかが、めずらしいなにかが起こる一日になるんじゃないかって。
そんな風に思わせてくれる。
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