いつもと反対側から撮る、川かと思ったけど、池(笑)
滑り台、滑る人がいないと、とてもひっそりとして見える
淋しげだけれど、嫌いじゃない
デフォルトでセピアの風景
甘い物を制限していた(ゼロではありません、一日にかなりの量を摂取していたので、あくまで”制限”笑)
ので、今日くらいは思い切り解禁した。
古めかしい喫茶店にぴったりの古めかしいチョコレートパフェ。
嘘っぽいホイップクリーム、バニラアイスにチョコレートソースがけ。
そしてフルーツ缶詰の甘ったるいシロップ漬け。
なにもかもがこの店にぴったりの古臭さで気に入った!
窓から見える風景
朝のラッシュ時や終電間際の酔っ払い電車ほどではないにせよ、たくさんの人が吐き出され、また、飲み込まれていく
それでもホームから人影がまったく消え去ることはない
あなたの行き先と私の行き先は違う、ということ
2月の出来事を書き切れないうちに、3月に突入してしまいました(笑)
2月は印象的なことが多かった月なので、おいおい、思い出は遡り綴っていくとして(笑)
今日の日を記録しておきたいので。
今日は、私にとって、とても悲しい一日でした。
私が立ち直るまでに必要だったもの。
ガトーショコラ。
いつもの公園。
チョコレートパフェ。
駅のホーム。
そしてpm16:00の古い喫茶店。
私はこういう古い喫茶店が好きだ。
若者達が賑わう街で、ショッピングや映画の帰りに立ち寄る洒落た喫茶店、ではなく。
地元の買い物帰りの主婦や、どこに行くあてもない老人達がなんとなく持て余した時間を潰しに来る喫茶店。
洗練されているものは苦手だ。
洗練されていない、または、かつて洗練されていたはずなのに、気がつくと店とともに古びていく調度品やメニューや雰囲気。
そういったもののほうが私は落ち着く。
レトロ、といえば、また洒落て聞こえてしまうだろう。
「古臭い」「古めかしい」という言葉がぴったりの店や場所がどうしても居心地よく、落ち着いてしまえる。
以前からずっと気になっていた喫茶店だった。
本当は、飲食店もショップも百貨店も、一人で見に行くのはとても苦手だ。
私が一人で立ち寄れるところといえば昔から、本屋、コンビニ、薬局、ファーストフード店くらいで、本当にひとりでどこかへ行くことは好きではない。
というか、苦手だ。
だけど、そういう自分がいやで。
若い頃は「お気に入りの喫茶店」と「お気に入りのバー」を開拓したくて頑張っていた時期もある。
丁度、お勤めを始めた頃だ。
背伸びしたかったのと、仕事の疲れをなにかで紛らわせたかったのと。
それからなにしろ、実家が繁華街のど真ん中にあったので、午前2時までバーで一人で飲んでいたとしても、実家は歩いて3分圏内という立地のよさ、安心感、昔から住み慣れた場所ということもあって、当時は「ジャマイカ」というバーに金曜日の夜は一人で入り浸っていた。
もちろん最初は友達と何度か行って、常連になってからという手順は踏んだ、私は用心深いので(笑)
もうひとつ、「10℃」というバーのほうがシックでかなりお気に入りだった。
ピアノの生演奏を聞かせる店で、こちらはさすがに一人で行きつけにするにはおとなっぽ過ぎた(笑)
しかも家から徒歩1分、ついでに、母と一緒に何度か行ったことがあるため、どこかで母に「娘さん一人で来てましたよ」情報が伝わったらイヤだと思った(笑)
母上は、自分は20歳の時から飲み屋の片隅でひとりコップ酒を傾けるような剛の者だったが、娘には「女が一人でお酒を飲むものじゃない」と口酸っぱく教育していた(笑)
だから、母上に一人酒がバレるのはマズかった。
もうひとつ、紅茶、とくにロイヤルミルクティーにはまっていたので、いきつけの紅茶専門店もひとつだけあった。
もちろんこちらは昼間バージョンで(笑)
当時、私が住んでいたような田舎では紅茶専門店は珍しかった。
しかも、注文するたびにカップが変わる。
いろんな種類の素敵なカップが出てくるのも私には嬉しかった。
お気に入りの本を持って、紅茶を2杯頼んで、優雅な時間を過ごす、それが日曜日の私の楽しみだった。
だけど東京に出てきて10年、そんなこともまったくなくなっていた。
ふと、越してからずっと気になっていた駅前の古い喫茶店に立ち寄ってみた。
寒空の下、2時間も散歩していて、体がすっかり冷え切ってしまったので、暖まりたかったのもある。
店内に入ると「お好きな席へ、どちらでもどうぞ」と声をかけられる。
おそらく近所の主婦さん、40代くらいのキビキビした感じのいいウェイトレスさんだった。
この「お好きな席へ」は、私にとってかなりポイントが高かった。
ほとんどの喫茶店やレストランが、客に席を選ばせる自由を、権利を渡さない。
きっと窓際がいいはずだ、あるいは、この席は予約があるので座られては困る、あるいは、ここのほうが都合がいい(なんの都合だ?)。
いろんな理由で「こちらへどうぞ」と案内してくれる。
案内してもらえるのもある意味エスコートされているようで気持ちのいいことではあるのだが。
窓際が好きな人、端っこが好きな人、広い席が好きな人。
人の趣向はそれぞれあるんだけどな、と思う。
だから「お好きな席へ」と言われると嬉しくなる。
もちろん先に座っているお客さんがいるので、一等好きな席かどうかは置いておくとして。
残された席のなかでも一番好きな席を選べるのは、「ゆっくりと寛いで時間を過ごしたい」と思って喫茶店に足を運んだ客にとってはとても嬉しい。
「これから過ごす時間」への期待が高まる。
私の好きな席は、窓際。
誰かと連れ立って入るときは、景色よりもコミュニケーションを楽しむことが目的だからさほど拘らない。
しかしひとりのときは。
窓の外の移ろいくらいしか相手がいないので、出来るだけ窓際が嬉しい。
店内を見渡すと、pm16:00という中途半端な時間にも関わらず、結構お客さんが多い。
一番多いのは一人客だ。
買い物帰りの主婦?
近所の老人?
意外にもこの時間にしっかり食事をしている人が多い。
遅めの昼食だろうか、早めの夕食だろうか。
ウェイトレスさんが、「本日のランチメニュー」を説明する声を何度か聞いた。
ちなみに今日は、ソーセージと卵のカレーライスだそうです。
うーん、メニュー聞いても想像が湧かない。
どんなものなのかちょっと見てみたかった(笑)
次に多いのが喫煙者の一服。
珈琲一杯、そして、至福の一本。
う~ん、わかる!!
私も、そのためだけに喫茶店に出かけていた時期もありました。
そして最後にやっぱり定番ですね、おしゃべりが目的のおば様方、おじ様方。
店と同じく、どことなく古びた人種が一同に介する、不思議な空間。
その中に身を委ねる。
いろんな人々の会話が切れ切れに耳に入る。
いろんな価値観が、まるでBGMのように流れていく。
そう、ただ流れていく。
私の心に一瞬ひっかかって、そして残ることなく、流れていく。
様々な人生がある。
人の数だけ、人生がある。
苦労も、哀しみも、喜びも、幸福も。
そう、だから。
こんなことでくよくよしていてはいけない。
物事はなるようになる、なるようにしかならない。
どれだけ欲しいと思っても手に入らないものもある。
欲しくないものでも手の中に落ちてくるものもある。
自分がどう思おうと、それが自分の人生に準備された出会い、出来事。
そう、だから。
受け入れて、受け止めて、いくしかないかな。
私が立ち直るために必要だったもの。
ガトーショコラ。
公園。
チョコレートパフェ。
駅のホーム。
pm16:00の古い喫茶店。
一期一会、ただ行きずりの、他生の縁。
賞味、6時間。
気がつけば時計はpm17:00。
ふたり居たウェイトレスさんはいなくなり、入れ替わりでウェイターさん(も、年齢高め)がふたり。
そうか、もう、夕食の支度の時間なんだね。
平日の夕方を実感して、私も立ち上がった。
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