
今日のお散歩は、川越方面。
喜多院の五百羅漢をじっくり眺め、自分に似ている人を探すけれど見つからず・・・
途中で飽きてしまうので、次回は手前からじゃなくて奥から探そう!
蔵づくりの街、有名な「時の鐘」のあるあたりは観光客やお店も多く、歩いているだけで楽しい町並み。
それよりもすこし外れた場所にある、駅近くのさびれた商店街にある、このステンド家具?アンティーク雑貨?のお店は必ず立ち寄るお気に入り
店頭に小さなランプが並んでいるけれど、こういった「ガレ風ランプ」なるものや、写真右上に下がっているステンドグラスを使用した照明、そのほか陶器のお人形など、狭い店内ところ狭しとこういった雑貨が並べられている。
いつか欲しいな、ガレのランプとステンドグラスの照明。
価格が高いわけではなく、どう見ても今住んでいるお部屋の雰囲気にミスマッチ。
うーん。こういうものは統一感が大事なんだよねえ・・・
一品一品、徐々に揃えていかなくてはいつまで経っても「憧れのお部屋」は完成しないと分かっていても、一気にぜんぶ揃えたいこの性格が邪魔をする(笑)
今回も後ろ髪を激しくひかれながら、お店を後にしたのでした。
本日の旅のお供は、松本清張「小説日本芸譚」
これは日本の芸術家10名に題材を取った短編小説集。
珠玉というとすこし褒めすぎか、小作ではある。
けれど、清張らしく、10名の芸術家達の内奥に潜む暗いものを淡々と抉り出している。
なかでも私が惹かれたのは「古田織部」。
武士であり、千利休の茶の弟子でもある古田織部。
利休を尊敬しておりながらも織部の心のうちに潜む芸術家としての心の闇を描き出した清張の力量にぞくりと寒気を感じる。
誰も真実なんて分からない、何百年も前に亡くなった人の心のうちなど誰にも分からない。
だが、清張が描き出した闇は、リアルだ。
それは、題材としては古田織部と利休という歴史上の実在の人物を借りたが、誰しもの心のうちに潜む「妬み」が曝け出されているからだろう。
さすがは清張。
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