2009年10月11日日曜日

太郎さんが好きだ!


岡本太郎が好きだ。

作品が、というのとは、すこし違うかもしれない。
作品そのものよりも、岡本太郎という人がすごく好きだ。
それは芸術家としては不本意なことなのだろうか。

だけれど、どの作品をとっても、どの発言をとっても、どの思索をとっても、至るところに、明白で力強いサインが書きなぐってあるのだ。
「岡本太郎」と。
拭っても拭っても消し去れない色濃さで刻まれたそれは、どんな表現方法を取ろうと、「岡本太郎」であることを主張してやまない。

私が憧れるのは、その猛烈な生き方、その強烈な生き方。
鮮明に、生命を燃やし、自分を表現しつくすこと。
岡本太郎が求めたのは絵画を描くことではない。
芸術を作ることでもない。
ただひたすらに、生命を燃やして表現すること。

「そういう風に人生を生きられたなら、なんにも悔いは残らないだろう。」

だけど本当は、悔いのない人間なんて一人だっていない。
誰でも迷い、うなだれ、悩みながら恐る恐る進んでいくしかない。
それでも「進みたい」と思うことに意味があり、「進むんだ」という意志に情熱が宿る。

岡本太郎。
芸術は爆発だと彼は言った、爆発こそすべての生命の源。

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